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設計・見積り・契約

ステップ設計・見積り・契約

設計・見積り・契約

一社にしぼり込み、本設計を依頼

依頼先選びでは、ラフ設計・概算見積もりを出してもらって検討します。それをもとに企業を1社に絞り、ラフ設計をもとに相談しながら本設計をつくり込みます。本設計と本見積りに納得した上で契約を結びます。

ラフ設計・概算見積りを数社(3社くらいが適当)から出してもらい、比較検討をする方法もあります。ただし建築会社等にそのことを伝えておくことと、その段階までの費用(無料の場合が多い)についての確認を忘れずに。本設計・本見積りはじっくりチェックしてから契約へ。

契約を結ぶ際に気をつけること

マイホームに望む条件を書き出します。まず、現在の暮らしの中で気になる点や気に入っている点を考え、新しい家ではどんな暮らしをしたいのかをイメージしながら条件を出していきます。部屋数や設備機器などの具体的な要望だけでなく、「ゆったり落着いて食事できるダイニングがいい」「子どもの勉強を見ながら家事もしたい」といった暮らしのイメージも出しておきます。

① 契約書は何度もチェックする

建築会社等とのトラブルの大半は契約書の不備。特に見積書や仕様書、仕上表の確認ミスが原因です。契約を交わす際には、下の表にある書類をすべてそろえ、慎重に何度もチェックすることが大切です。設計図書には立面図、矩計図、配置図、仕上表、仕様書などがありますが、少なくとも住宅金融支援機構の設計検査に必要な程度の図面は出してもらい、確認する必要があります。また、請負契約書で特に記載もれになりやすいのが工期、着工・完成月日、履行遅延違約金。工期が口約束だったために、後日もめてしまうケースも少なくありません。履行遅延違約金は契約約款にガイドラインが規定されていますが、契約書に具体的な数字を決めておくと安心です。通常は工事費の0.05%程度ですが、損害が多くなりそうな場合には、それに見合った額で交渉するとよいでしょう。

② 工事の範囲を確認

見積書に含まれている工事の範囲は契約書の中でもっとも大切なことのひとつです。含まれる工事範囲、材料、設備機器によって見積りは大きく変わってきます。別途工事は契約書の工事見積りに含まれているかを必ず確認しましょう。

③ 口約束はせず、必ず文書に

契約を交わすにあたっては、仕様書不適合の場合の措置や、工期の延期、損害の負担、検査の方法など、分からないことは依頼先にきちんと尋ね、内容に不都合がないかを充分確認しましょう。口約束だけで済ませていると、問題が生じたときにトラブルのもとになります。設計者との打ち合わせの際にも、日付けや打ち合わせ内容などを必ず残しておきましょう。電話でのやり取りもメモを取るか、ファックスを利用するようにしましょう。

請負契約に必要な書類

請負
契約書
工期・支払い方法・履行遅延違約金は必ず記入
請負契約
約款
中央建設業審議会作成か住宅金融支援機構監修と比較を
設計図書 少なくとも機構の設計検査に必要な程度の図面は準備
工事
仕様書
会社独自の仕様書か機構監修のものを流用
工事費
見積書
別途工事など特別注文したものが入っているか、明細書で構造材や建具仕上げ材をよく確認

契約時のトラブル予防方法

プランニングの途中段階の見積書や設計図が、誤って契約書に綴じ込まれている場合も。工事はこれに沿って進められるため、大きなトラブルに発展してしまいます。最終プランで決定したものが入っているかどうか、念のため確認しましょう。